母にされて嫌だったことを娘にしてしまった
こんばんは。
最近は夜になると聞こえてくる虫の声に秋を感じています。今年の夏はとびきり暑くて「もう秋なんて来ないんじゃないの!?」と思っていましたが、ちゃーんと季節は巡るんですね。
つい先日、小さい頃に母にされて嫌だったことを、ついつい自分が娘にやってしまっていたことに気が付きはっとしたことがありました。
2才になりおしゃべりが達者になってきた娘。
その日は寝かしつけのために2人で布団にゴロゴロしながらおしゃべりしていました。
「お母さんあのね、メルちゃんネンネしたいって」
「じゃあ抱っこしてあげる?」
「メルちゃんやっぱりネンネしなかった!」
「〇〇ちゃんね、黄色いバス乗ったよ。大きいの!お母さんも乗る?」
「お母さんも乗りたいな。今度一緒に乗ろっか?」
「…」
その時、突然娘が私の頬に手をあてて、
「お母さんこっち見て!」と言いました。
娘のおしゃべりに応えていたつもりが、話半分、うわの空で、明日の夕食の献立や娘が寝たあとの家事の段取りを考えていたのを2才の娘に見透かされていました。
あぁ私もやってしまった、と思いました。
私が小さい頃、父は単身赴任で不在がち。普段は祖母(父の母)、母、姉、私の4人で暮らしていました。パートに出ていた母は忙しく、夕方帰ってきたらバタバタと夕飯の支度をしていました。
自分も妻になり親になった今なら、当時の母の大変さがよくわかるのだけど、子供の頃はやっと帰ってきた母に色々と話しかけても、心ここにあらずで適当に相づちをうたれるのが嫌でした。
「お母さん、私の話適当にしか聞いてないな」
小さかった私でもちゃんとわかっていました。
自分がお母さんになったら、子供の話をちゃんと聞いてあげよう!そう思っていたのに。
あとからどんなに戻りたいと思っても、可愛くて、わがままで、素直で、泣き虫な小さな女の子にはもう会えない。2才の娘は今しか存在しないんですよね。
改めて娘とまっすぐ向き合って日々を過ごしていきたいなぁと思ったのでした。
娘よ、気付かせてくれてありがとう。